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大吹き抜けと三和土タタキの家

時を経て、家族の記憶を紡ぐ家

黒く燻された力強い丸太梁、柱に残った背比べの傷、子供たちの楽しそうな笑い声…。
家族が集う幸せのひと時。何気ない日常の風景が、家族の記憶として積み重なっていきます。
いつしか子供たちも親となり、繰り返される日常。家には長い年月をかけて家族の歴史が刻まれていきます。家族の想い出は、幸せの舞台となった家と共に記憶に残ります。住育を考える上でも、その舞台となる住まいの在り方はとても重要です。

親から子へ、子から孫へと受け継がれていくものがあります。
材半はその橋渡しを担う企業として、時代を超えて住み継げる家づくりを目指しています。住むほどに味わいが増し、家族の想い出とともに記憶に刻まれる家。単に長持ちする家ということではなく、そこに住まう家族のライフサイクルを考慮したトータルデザイン、そして、持続可能な循環型建築という社会的意義を併せ持つ家づくりをすることで、地域に必要とされる企業であり続けたいと考えています。

古民家に学ぶ最新技術 ~資源・環境・循環型建築~

木は、長い年月をかけ、家の柱や梁となる大きさに育ちます。時代を超えて住み継げる家づくりは、限りある資源や環境に配慮した、持続可能な循環型建築に通ずるだけでなく、生産や流通といった産業構造の安定化にも繋がります。しかし、残念ながら現在の日本の住宅の平均寿命はわずか30年足らずと言われています。短絡的な生産の効率化は、生産サイクルの歯車を狂わせ、長期的には様々な弊害を招くということです。

古民家に使われている主要な柱や梁は、建築後100年以上経過しても、含水率やヤング係数等の強度指標となる数値が、現在新築住宅の多くに使われている一般的な材木より概して好成績です。古材は、現在大量に流通している材木といったいどこが違うのでしょう…。
材半ではこれらのことに着目し、木の特性を理解し、新築時においても古民家から学ぶ最新技術として、生産サイクルも考慮した徹底した品質管理を心がけています。

今、求められている本物の家づくり。すべては未来の子供たちのために…

<case 1>伝統工法を活かし、壁量計算による耐震補強を行わない場合
(時刻歴応答解析/限界耐力計算推奨)

【長 所】
・伝統工法の魅力を損なわず、長期にわたって建物を維持できる。
・昭和の東南海・南海地震に耐え抜いた実績がある。
・夏でも比較的に涼しく過ごしやすい。
・ベテラン大工の匠の技を見ることができる。(技術の伝承)

【短 所】
・伝統工法を理解し、正しく施工できる大工が減っている。
・構造計算が特殊で専門知識が必要となる。
・揺れて力を逃がす工法なので、柱が垂直とは限らない。
・計算方法によっては計画段階で費用が発生する場合がある。
・安易に新工法を併用できないことがある。
・冬も涼しい。(ご要望があれば断熱施工も可能です。)

【採択基準】
・構造材が鳥居のように組まれ、一貫した伝統工法が採られている。
・施主に家という財産を次世代に残したい意向があるかどうか。

 

 

 

古民家再生Before After