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<テーマ>「日本の四季を楽しむ家」

「日本の四季を楽しむ家」

「心地よく、健康で、環境にやさしい家づくり」の持続可能性を考えた時、それをもっとも自然な形で実現することが必要であり、またそれは日本の家づくりの中にヒントがあると気付きました。

自然に抗わず、四季(自然)を楽しむという行為が、自然と共に生きてきた日本人の心の豊かさの象徴であり、今求められている家づくりの原点がそこにあるような気がします。

私たち建築に携る者の使命は、「①人の住生活を守る」ことです。
そしてそれを持続させるため、「②資源となる自然環境を守る」ということに繋がります。日本人の多くは、そんなこと当たり前だと思うでしょう。

しかし、欧米ではこの2つは相反する事柄であり、わざわざ啓発活動をしないと認知されないのです。

厳しい自然環境の下で狩猟を続けてきた民族と、温暖な気候を活かして農耕を繰り返してきた民族のDNAの違いかも知れません。
実際、産業革命以降、人の暮らしを豊かにするために、多くの自然環境が壊されてきました。狩猟民族にとって自然は脅威であり、打ち勝ちたい外敵なのです。
自然をも人間の支配下に置くことで、人の生活を守ってきたのです。そのことは家づくりの考え方にも表れています。欧米では家は外敵から身を守るためのシェルターなのです。
外壁は窓を小さく強固にし、室内環境を重視して高気密高断熱に注力するのも理解できます

一方で、日本人にとって自然は恵みです。時に脅威にはなるものの、それに抗ったりはせず、受け入れ、自然と共に生きてきました。三匹の子豚の家には縁側などあり得ないのです。

子豚にとっての心地よい家もあるでしょうが、①と②の両立を考えた時、日本には日本の家づくりがあるということに気付かされます。
自然に対する考え方の違いは、庭づくりにも表れています。幾何学模様のように樹木を美しく刈り込んだ英国式庭園と、木の成長に合わせて変化していく日本の回遊式庭園の構造を比較すると、とてもよく分かります。どちらが優れているかということではなく、求められるものが同じではないということです。

さて、日本固有の空間構成の特徴の一つとして、「曖昧性」が挙げられます。
強固な外壁で明確に内と外とを分断する西洋の建築とは対照的に、日本建築の間仕切りは力学的制約から解放され、内と外の境界すらも自由に変えられます。濡れ縁・入側縁が段階的に外部である庭との連続的な「場」を形成することもあるし、雪見障子のように、視覚的な連続性を持たせるために風景の一部を切り取ることもできます。
曖昧性は多義性と限定的に捉えることもできます。内でもあり、外でもあるわけです。

土間についても同様のことが言えます。今、縁側や土間といった和空間が注目されている背景には、近年、高気密なシェルターづくりが推し進められてきたことに、実は直感的に違和感を覚えている人が多いということがあるのかも知れません。オール電化住宅が蔓延すれば、その後にキャンプ(焚き火)が流行るのも必然かも知れません。コロナ禍で家に閉じこもっていれば、窓を開け放して風を感じたくもなるでしょう。人によっては高気密の魔法瓶住宅にはもう堪えられないのです。

直感的な心地よいという感覚は、様々な個人の経験や学習や、そこから生じた違和感も踏まえた上で、無意識的に表れた現象の一つです。
実は間違った憶測・理論より余程正確なのかも知れません。

というわけで、アトリエ木粋舎では、先入観にとらわれず、素直に心地よいと感じられる空間、四季を楽しめる場の在り方を探ってみたいと思います。

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Atelier 木粋舎(株式会社材半建設)
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