小上がり和室とは?|リビングとつながる“段差のある和空間”

小上がり和室とは、リビングやダイニングの一角に床を一段高くして設ける和室スペースのことです。
完全に個室として区切るのではなく、LDKと緩やかにつながる形でつくられることが多く、近年の住宅でよく見られる間取りのひとつです。
小上がり和室の定義
小上がり和室は、畳スペースを一段高く設けることで、空間に段差と変化を生み出します。
リビングの延長として使われるケースが多く、扉を設けずオープンに計画されることが一般的です。
なぜ人気があるのか
人気の理由としては、次のような点が挙げられます。
- 空間に立体感が生まれ、単調になりにくい
- 座る・寝転ぶ・腰掛けるなど、使い方の幅が広い
- 和の要素を気軽に取り入れられる
「畳のある暮らし」に憧れつつも、現代的なLDKに馴染ませたい人に選ばれています。
一般的な設置場所
設置場所として多いのは、
- リビング横
- ダイニング横
家族が集まる場所に隣接させることで、多目的に使いやすくなります。
小上がり和室のメリット
くつろぎスペースとして使いやすい
畳の上は、ソファとは違ったくつろぎ方ができる空間です。
- 床に座ってくつろぐ
- 寝転んで休む
- 子どもの遊び場として使う
特に小さな子どもがいる家庭では、目が届きやすい点が評価されます。
空間をゆるやかに区切れる
段差があることで、壁をつくらなくても空間のゾーニングが可能になります。
視線に変化が生まれ、LDKに奥行きが出るのもメリットです。
収納を確保しやすい
床を上げることで、床下収納を設けやすいのも小上がり和室の特徴です。
来客用布団や季節物など、普段使わない物の収納場所として活用できます。
小上がり和室のデメリット|後悔・失敗しやすい理由
段差がストレスになる
段差はメリットでもありますが、同時にデメリットにもなります。
- つまずきやすい
- 掃除ロボットが使いにくい
- 日常動線で邪魔に感じることがある
特にバリアフリーを重視する人にとっては、後悔の原因になりやすいポイントです。
使い道が曖昧で「結局使わない」
「なんとなく良さそう」で採用すると、次第に使われなくなるケースがあります。
目的が曖昧だと、物を置くだけの空間になり、結果的に物置化しやすくなります。
リビングが狭く感じる
床面積自体は変わらなくても、段差や畳の区画によってリビングが圧迫されて見えることがあります。
空間の広さに余裕がない場合は注意が必要です。
「いらない」と感じる人の共通点
椅子中心の生活スタイル
- ソファ
- ダイニングチェア
といった椅子中心の生活に慣れている人は、床座の和室をあまり使わない傾向があります。
将来のバリアフリーを重視
老後を見据えて、段差のない家を希望する人にとって、小上がり和室は不要と感じやすい存在です。
収納を別で確保できている
ファミリークローゼットや納戸など、収納計画が充実している場合、床下収納の魅力が薄れることもあります。
小上がり和室の収納計画|後悔しない考え方
床下収納の特徴
床下収納は容量が大きい反面、頻繁な出し入れには向きません。
重い物を入れると使いにくくなる点にも注意が必要です。
収納に向いている物
- 来客用布団
- 季節家電
- イベント用品
使用頻度が低い物との相性が良い収納です。
収納あり・なしの判断基準
他の収納量とのバランスを考え、「本当に必要か」を冷静に判断することが重要です。
小上がり和室は後付けできる?
後付けが難しい理由
小上がり和室は床構造に関わるため、後付けは簡単ではありません。
- 床の高さ調整が必要
- 段差処理が難しい
後付けできるケース
リフォーム前提であれば、畳ユニットなどを使って簡易的に対応できる場合もあります。
動線や収納、空間バランスを考えると、新築時に間取りと一体で考えるのが基本です。
小上がり和室で失敗しないためのチェックポイント
- 子ども用
- 来客用
- くつろぎ用
目的がはっきりしていないと後悔につながりやすくなります。
- 高すぎると昇り降りが大変
- 低すぎると収納量が確保できない
使いやすさと収納のバランスが③ 将来の暮らしも想定する基本は新築時に検討すべき
① 使う目的を明確にする
② 段差の高さを慎重に決める
重要です。
子どもの成長や老後の生活まで見据えて考えることが、失敗を防ぐポイントです。
小上がり和室が向いている人・向いていない人
向いている人
- 床座の暮らしが好き
- 和の要素を取り入れたい
- 多目的に使える空間がほしい
向いていない人
- 完全なバリアフリーを重視
- シンプルなLDKを求めている
まとめ|小上がり和室は「目的次第」で満足度が変わる
小上がり和室は便利な反面、万能な間取りではありません。
後悔や失敗の多くは、目的を決めずに採用してしまうことが原因です。
収納・段差・将来性を整理したうえで、自分たちの暮らしに合うかを判断することが大切です。