夜はムーディー、昼は爽やかなスタイリッシュ・キッチン
シンプルな壁付けキッチンですが、随所にオーダー・オリジナルキッチンならではの工夫を凝らしました。
まず、お友達や知人などの急な来客の際、散らかりがちなシンク周りを奥に配置。リビングからは見えづらくしています。
冷蔵庫もどのご家庭でもそうなのですが、前扉にスケジュールや覚え書きなどをマグネットで貼っていらっしゃいます。これらは生活上仕方のないことなのですが、ダイニングやリビングから見えると生活感が滲み出てしまいます。
そこで今回はTOP写真右側の白壁の裏側に冷蔵庫を配置しました。使い勝手や動線を犠牲にすること無く、スタイリッシュな見え方となっています。
ダイニングテーブルはキッチン本体の一部に飲み込ませ、テーブル奥側を支えています。
手前側は着座したり立ったりする際、脚が邪魔にならないようスチールの脚一本としました。ダイニングテーブルの素材も、キッチンの面材と色まで合わせているので一体感があります。
2枚目の写真の右側に写っている引き戸はパントリーの入り口なのですが、この扉の素材・色ともにキッチンやダイニングテーブルと合わせています。
パントリーそのものは2畳ほどの小さいスペースですが、あるとないとでは大違いです。
普段使わない調理器具や、食材のストック、ペットの餌など、外に出ていると雑然としがちなものを入れておけます。
そうすることで、LDK側にモノが散らからないようにすることができます。急な来客の際は、まとめてパントリーに放り込めば、スッキリですね。
それから是非気づいていただきたいのが、シンク内側に設けたサイドポケットです。
5枚目のシンクが大きく写っている写真をご覧いただくとわかります。このサイドポケットは洗剤とスポンジを入れるスペースです。
食器用洗剤のボトルは背が高くシンクの洗剤置き場からニョキッとはみ出してしまいます。しかもそれがキッチンの外から見えてしまうと、せっかくのデザインも台無しです。
そうならないよう、洗剤はmujiなどで売られているミニボトルに移し替え、このポケットに納まるよう設計しています。
このキッチンには食洗機を付けてませんが、海外製の幅60cmの食洗機をビルトインすれば、食器を手洗いをする機会はほとんどなくなります。
当然食器用洗剤を使う頻度も下がりますので、一回ボトルに移せば2週間くらいは補充しなくても大丈夫です。
このようにオリジナル・オーダーキッチンだとキッチン本体とダイニングテーブル、室内扉(建具)の素材や色を合わせられますし、キッチンの大きさや配置なども自在にできるので、結果冷蔵庫スペースやパントリーなども自由に配置することができました。これこそオリジナル・オーダーキッチンだからこその醍醐味です。